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台所大賞0607
台所大賞とは古書往来座の前身である古本大學時代から続く古書往来座内のみで制定された伝統の月刊賞。本屋は台所です。買い物袋をぶら下げた奥様が旦那様への不満を胸に沸騰させつつ夕暮れの信号待ちで思いついた生活に根付いたアイデア、発明、かかとの無いスリッパ、亀の子タワシ、パスタつかみ機、のようなものが日夜本屋の中では生まれ死に、歴史を刻んでいるのです。もちろん細かすぎたり意味不明だったりするのでしょう。ご勘弁くださ~い■さあ、輝ける今月の台所大賞は!!

せと作
「ブックエンドの雨天時野外特価本ビニールテント支柱化」

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前回の大作に比べると今回はなんともミクロな他愛ないものです。ブックエンドの可能性にはいつも驚きます。古本屋さんでいろいろに使われているブックエンドを見るたびになるほどーとうなってまいりました。もううちの店ではその使い道も出尽くしたかな、と思いきやまだまだあったのです!ビニールシートの柱!雨対策では長年七転八倒を続けているわけですが、そんな中でふと生まれた新たなブックエンドの可能性。雨が降り出すと、まず大きく特価本が詰まったスタンドを大陸移動させ雨をしのぎます。でもまだ、スタンドに入りきらないものをのっけた椅子や台など細かい部分が残り、傘からのシズクや突風による霧に犯されるのです。そんな場所には透明ビニールシート。これをですね、ピタッとその場にくっつける形で設置すると、もうふたをしたようなもの、本は人の手に触れられなくなります。そこで登場われらがブックエンド。柱にしてビニールの屋根を作るのです!!ハイハイわかったわかったてば、うーんちょっと切ないような台所大賞でーす!!
下はご参考までにブックエンドの可能性いろいろ。まだまだありそうです。ちなみに「秘儀空中面出し」は当店のスケバンのむみちがずっと前(古本大學支店時代)に台所大賞を受賞した作品です。
せと
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by ouraiza | 2006-07-31 22:48 | 台所大賞(休止) | Comments(0)
高田馬場にて
f0035084_0351832.jpgシャッター棒が折れ(7月3日)買い換える(7月23日)事件以来シャッター棒の形状がなんだか気になりよそ様ではどんなものを使っているのかなーと思っていたところ偶然早稲田古書現世向井さんが手に持つシャッター棒をスクープ!すごくかっこいいんです。無駄に長くなく、うちの棒が槍(推定80センチ)のかたちだとすればこれは鎌(推定50センチ)。全体のトーンが年代もの茶系セラミックで先端のカギ部分もガッチリと固定されていました。多分今では製造されていない形式だと思われます。濃い「道具」感がとても魅力的でした。

その夜幸運にも誘っていただいた上京中の倉敷蟲文庫さんを囲む飲み会に、翌晩ノコノコと参加させていただき、とても身に余る経験をさせていただきました。蟲文庫さんはここ数年お名前を耳にし、新しいお店、というイメージだったのですが、もう13年も営業なさっていることを知り驚きました。手作りグッズ(マッチいただき、ありがとうございました)やコンサート、こけや亀、その方面に出向いた際は絶対お訪ねしたいです。コンサートのときは椅子に変わるという箱状本棚ほか、楽しいお話をたくさんうかがえました。
同席の岡崎武志さんに、脳を真っ赤に腫れさせながらおたずねました。おもむろにギターを手に取り、楽譜をさらうのではなくただなんとなく、最初に何のコードを押さえてジャランとしますか?。にこやかにお答えくださいました。「Cやね」。無性に楽しい大スクープなのです。失礼いたしました。
誠に、ありがとうございました。
せと
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by ouraiza | 2006-07-31 00:35 | Comments(0)
成川さんからの暑中見舞い
f0035084_18104163.jpgご近所様、本の医院長(本のイタミ初期症状を治してくださいます)成川さんから毎回年賀状と暑中見舞いを山景色の版画でいただいております。いつもその色鮮やかさと構図の妙にこころ和ませています。今回も傑作でございます。ありがとうございました。

f0035084_18165932.jpgf0035084_1817715.jpgまたご入用の方大募集コーナー充実です!デスクライト、書類ケース、2穴バインダー、扇風機、もうなんだかわかりません!右はおすすめの電灯です。
せと
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by ouraiza | 2006-07-29 18:25 | Comments(0)
河馬・梨・薔薇
絶版本にパラフィン紙(正確にはグラシン紙?)を上からかける作業を「パラがけ」と言います。
今日はその中でも、カバーが無い時代の文庫本のパラがけに一冊挑戦。その名も「カバ無しパラ」(そのまんま)。

いやはや、びっくりするほど沢山の工程。本を何度もひっくり返しながら、紙の上下を切ったり折ったりしまいには糊付けまで。一冊の本が棚に出されるのにこんな長い作業を経ていたのかと。
もうサラサラと覚えたことが頭から流れ出し始めているので、近いうちに復習あるのみです。

写真は私が手がけた第一号。思い入れたっぷりです。
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なつき



 




なっちゃん、夏休み突入おめでとう!のむみち
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by ouraiza | 2006-07-28 23:19 | ふらふら散歩(終了) | Comments(0)
絵心本3 灯火管制
+++本はある瞬間、画用紙にもなる。本に無造作に描かれた落書きは、日常生活にくいこんだ本と人とのたくましい交わりを、思い起こさせます。+++f0035084_23201327.jpg
 『柳瀬留治歌集 立山』昭和18年、朋文堂。入荷したときから表紙本体からはずれカバー各所破損、裏側半分無し、うぬぬ商品化は無理かな、と思いつつ表紙を繰るとなんとも絵心。細めの多分万年筆。刊行当時の持ち主の作品だとしたら(少なくとも1度古書店を経由した形跡あり)、昭和18年ある夜、ウォオオーンと空襲警報、読んでいたこの本をいったんぱたりと閉じ急いで裸電球を消す。ん、電球ってこんなだったっけ、手近な表紙を開き闇の中でペンをとる。発電について思いを馳せたのかもしれません。SとNの動力作動中な磁石、生きているようです。
せとf0035084_23203458.jpg
窪田空穂の序文より
~柳瀬君は、昔からの登山好きの一人で、好んで高山に登り、山の話を豊富にもつてゐる人でもある。~柳瀬君といふ人は、本来深い詩情をもつた人である。同時に一方には、可なり粗野なところももつてゐる。この詩情と粗野とは、時にはいみじく調和することもあり、時には反対に破綻を示すこともある。~

本文より2首
焚火跡一つ巌(いはほ)に遡行年月(そかうねんげつ)記せるがあり嬉しくて泣かゆ
我がザツクに吊れるコツプがゲラゲラと笑へりといひおどおどとせる
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by ouraiza | 2006-07-27 23:22 | 絵心本(終了) | Comments(5)
f0035084_21314617.jpg古本屋というワイルドサイドを歩くための屈伸運動中の小峯君の手もとをみていると、ん?なにかへん!よく観察すると0(ゼロ)という文字、下からはじめて右回りで下に着地するフォームで書かれています。こここ、これで「0つなぎ」したら0_0_0になるってば!と思いつつもフォームを強制されていたら今のイチローはいなかったかもしれない問題・・・値段を書き込むとき当たり前のように0を書きますが、これは小さな発端ではありつつも偉大な革命なのかもしれません!
せと
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by ouraiza | 2006-07-26 21:30 | Comments(2)
薄着虫
この季節ずっと背中に汗によって描かれた地球をしょっているぼくはハッといたしました。なんと涼しそうな虫。なんて言うんでしょう。不思議でした。ウスバカゲロウはもっとトンボ的だった気がします。f0035084_23495017.jpg

ご近所様 活動弁士 佐々木亜希子さんチラシ配布中です!!
・国立近代美術館フィルムセンター7月29日(土)・8月4日(金)
 「こども映画館」

・OTEMACHI CAFE 8月1日(火) 活弁シネマライブ

その他ホームページをみるとたくさんご活動なさっていることがわかります。詳細を是非!あっホームページにブログがある!キャンデー、ごちそうさまです!!せと
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by ouraiza | 2006-07-25 23:48 | Comments(0)
オーライ!です
f0035084_23383114.jpgf0035084_23385396.jpg向田邦子×久世光彦ドラマ追っかけ今回は「冬の家族」と「男どき女どき」。主演が桃井かおり、田中裕子。どちらもタイトル字が中川一政。無性に面白く沸沸たる人間存在の恐ろしさがきゅうきゅうと迫ります。それにしても田中裕子さんは不思議ですごいです。恐ろしさ、深みの入り口に立ったときの表情、なんとも形容しようもない「すくむ」姿。うーむ。眉と眉の間がひろく、その眉間から何かが出ているような気がします。

本日ご来店の池谷伊佐夫さんがふと「往来座に英語でルビ、どんなですか?」ぼくは「えっっとouraiza・・・です」。すると池谷さん、するするとメモ紙にペンを走らせみせてくださったのが右のもの。f0035084_22591683.jpgうはは~オゥライザッ!「オーライ」まではたまーにジョークで使ったのですが、そうだったですかthatですか!英語調で読んで下さった韻がコダマいたしました。そういう機会での定番として使わせていただきます!!ありがとうございました。
せと
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by ouraiza | 2006-07-24 22:59 | Comments(0)
輝くシャッター棒
f0035084_2341497.jpgおチビののむみちの強ぅい味方、新しいシャッター棒。最高です。東急手手手にて購入。1365円也。嬉々として持ち込んだのむみちに、梅郎氏ひとこと。「・・・かっこいいね・・・」そう、全身シルバーで、ちょっとスマートすぎるんです、ウチの店には。もう少しもさっとした色があったら良かったんですがね。ま、シャッターがラクラク降ろせるようになっただけで感謝しなくては、なのです!のむみち
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by ouraiza | 2006-07-23 23:15 | ノミムメモ(土曜) | Comments(0)
南池袋2丁目発!
f0035084_18555989.jpg新創刊新雑誌、当店ご近所様事務所の雑誌『クロスカルチャー芸術工房Sai』入荷いたしました!!
目次より
創刊記念号0001太宰治特集
「太宰治か出隆か」粕谷一希
「太宰治私観変遷小史」針生一郎
「太宰が描いた富士」林静一
インタビュー池袋モンパルナスの風景「青春を生きた画家・小島勇の苦悩」小島信夫

発行 南池袋2丁目、有限会社アートラボ内 「Sai」編集部
A5 冊子 44ページ 500円にて販売中です! 

クロスカルチャー、なのです!


サンシャイン横のツタヤでは久世光彦追悼特集実施中、充実の向田邦子ドラマよりまずDVD「思い出トランプ」鑑賞。f0035084_194357.jpgなななんと都電荒川線が頻出じゃありませんか!しゅんしゅんと荒川線が走る濃密なドラマでした。新婚家庭の中で「なぜ私はここにいるのだろう、と、ふと思ったのです」という奥様を乗せて荒川線は走ります。よく観ると鬼子母神前駅、面影橋駅、7500形!地下鉄駅工事のため移転になったあの鬼子母神前駅踏み切り角の焼き鳥屋さん豊島屋の元の姿が映っています。一瞬です。それにしても加藤治子のオシュウトメさん、迫力!
せと
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by ouraiza | 2006-07-22 19:00 | Comments(0)