朝、部長の部屋で原稿の校正をしていた。30分くらいして、がちゃりと部屋の扉が開き、部長がいらっしゃった。「あ、おはようございます!」と自分。「・・・クサイ!」と部長。その一言で、とりあえず部屋の外へ出ることに。気付かなかったけれど、部屋にあるストーブの付け方がおかしかったらしく、ガスが充満していたのだ。「あんた、ちょっと外で深呼吸してきなさい」と言われ、外で適当に息をする。部屋に戻ると、確かにやばいにおいがした。部長がお一人で、パタパタとガスを追い出していた。自分も加わる。「ガスって下に溜まるんですよねぇ」と部長。しばらく、足元もパタパタする。少し、頭がクラクラしてきた。その後「小峯さん、午後いちでこれをフォーマットしてきてください」と言われる。「ふぉ、フォーマットですか?」。未知の言葉に恐れをなしつつも、とりあえずお昼の時間。新しいアルバイト先は東京大学の道を挟んだ向かい側にあるので、お昼はいつも東大の学食を使わせてもらっている。構内に入ると、安田講堂へ向かう道の植え込みに雪が軽く積もってる。その雪をまるめて、なにやら学生同士が雪投げをして遊んでいた。 微笑ましい光景だった。東大生と言えども、ぼくらと何も変わらない、ふつうの20代なのだ。ただ、相手が外国人だったというだけの話。安田講堂の手前の広場から、学食へ通じる階段を下りてゆく。学食に入ったら、ディスプレイから今日のメニューを見る。さすが東大の学食。メニューも豊富だし、値段も手ごろだ。自分は学生の頃、大学の定食を一度も食べたことがなかった(そばとカレーしか食べなかった)ので、この機会に大いに利用してやろうと思う。ありがたや、とメニューを眺めていると、向かいの東大生グループがなにやら話をしている。「最近、あんまり変わり映えしないよね」「うん。アイデンティティの問題だね」。本当かよ。切符売り場で「中央定食」を買う。さらに下へ降りてゆき、~番窓口で切符を差し出す。「どうも、中央定食おねがいします」「は~い。お味噌汁でま~す」東大生の頭脳ではなく胃袋を支えてきたおばちゃんたちの迫力ある光景に感心する。その時、これから半年の目標は「学食のおばちゃんたちと仲良くなること」に決定された。なかなか混んでいて、どこに座ったらよいやら迷う。壁際の席に座り、黙々と食べる。 学食内には東大生以外にも、さまざまな人たちが利用している。あるとき、工事現場の作業着を来た若いお兄ちゃんたちの1人が「おれ、学食ってはじめてだけど、もっと安いもんかと思ってた」「そうっすよね」「150円くらいだと思ってたよ」という会話を聞いて、それは安すぎるだろうと思った。ただ、メニューのなかには「素ラーメン」というなぞの食べ物があり、それは160~80円くらいで食べられる。どんなものかと思いつつ、なかなか手が出せなかったけれど、ついこの前そのラーメンを食べている人がいた。たぶん、大学の教授だと思うのだが、隣の席でひゃっ、ひゃっ、言いながらせっかちに食べていた。で、学食を出てすぐのところに生協がある。左のバナナ画像はその中で売っていたバナナを撮影したもの。その他にも、やはり必需品なのだろう「頭脳パン」や、「米」まで売っていた。東大で生活できるんじゃないか、と思いつつコーヒーを買う。天気の良い日は、適当に日当たりのよい場所を探して、読書をする。昨日今日と、いつもの自分の特等席が、正体不明のおじさんに占領されていたので、三四郎池まで下りて池の周りをぶらぶらする。 今日は緑色の鳥が飛んでたな。うぐいすかな。鳥の囀りを聞きながら、先ほどのフォーマットって何だろうと思う。そして、まあなんとかなるだろ、と会社へ戻る。アルバイトを変えて、ほとんど仕事して寝るだけの生活になってしまいました。それだけに、電車内での読書はかけがえのない時間になりました。風呂場での読書も、昼休みの読書も。自分の時間があるってこんなに重要なことなのか、といまさらしみじみと感じています。それだけに、これから出会う本、読み終えた本、それら全ての本と、さらにふかい付き合いが果たせそうな感じもしています。一年先の目標に向かって、これからも一生懸命周りに迷惑掛けていくつもりであります。でも今は、その日のご飯をおいしく食べる。そのために、一日一日働いてます。 ・昼休みに読んだ本 『ストリップ慕情 ~浅草・吉原ロマネスク~ 広岡敬一著』(講談社文庫) アルバイトが変わるとき、励ましてくださった方々、いままでお世話になった方々へ、この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。 それじゃまた こにぎり 以前、お客様がくださった「高田渡グラス」でビールを飲む。思わぬ出会いだった。うれしい。ただ、グラスの底からつねに視線を感じる。ビールをそそぐと渡の顔がでかくなってちょっと怖い。ビビり感が増します。下の画像は、アルコールの水溜りのなかで、ちょっとにやけ気味の渡。ついでに、『バーボン・ストリート・ブルース 高田渡著』(山と渓谷社)の表紙をのっけてみました。特に意味はないです。昨日のある時「それでは、番台のほうへ」とお客様をご案内すると、そのお客様から、ふふふ、と声が漏れるのを聞きました。「ああ、レジのほうへですね」と言うと、「いやいや、そのほうが時代感があって」とお答えになりました。 「店長、尾崎一雄のなま声って聞いたことありますか」「いや、ない」。木曜日、江古田のブックオフにて『肉声できく 昭和の証言 作家編② 志賀直哉/山本有三』(日本放送出版協会)を買ったのですが、その中で、志賀直哉のききてに尾崎一雄の名前があったので、これはと思い購入したのでした。かくかくしかじかで、と説明すると、 「それは聞きたい!」と店長。「いやぁ、それを見つけた時は、店長にこそふさわしいものだと思いまして・・・へへっ」店長は尾崎一雄が好き。普段の仕事の合間にも、店長のポイント稼ぎに余念がないオレ。ちなみに価格は200円で、スクラッチカードの割引券を使って購入したので、自分は一銭も払っていない。先々週、すっかり猫屋敷と化した店長宅で、4匹の猫の世話係をつとめ、そのあと小遣いを頂いたのですが、すっかり古本代に消えました。これはもう古本がわるいのであって、オレのせいではないです。 久しぶりに、リブロ・ガレリアへ行きました。奥にある詩集の棚で30分くらいあれこれ本を見、 『雑歌 足立巻一著』(理論社) 『関根弘詩集』(思潮社) 『現代詩文庫22 鈴木志郎康詩集』(思潮社) をレジに持っていきました。店員の方が、札をとったりメモをとっているあいだに、ふっと後ろを振り向くと、『詩集/遠くと近くで 菅原克己著』(東京出版センター)が目にはいったので、思わず手が伸びてしまいました。ちなみに、『雑歌』は署名入りで、値段も安い。やっぱり、古本のせい。 『戦後思想と歴史の体験 日高六郎著』(勁草書房)、『純文学と大衆文学の間 日沼倫太郎著』(弘文堂新社)を最近読みました。『戦後思想~』内の「歴史の教訓」のなかで、日高六郎が学生に対して、歴史を勉強せよ、とお説教したというはなしは、読んでいてひとごとではなかったです。現実を踏まえないで理念を先取りするな、ということですよね。日沼倫太郎は、十返肇とともに、手元にあってほしい文芸批評家のひとりです。とにかく、読んでる。「流行作家のイメージ」のなかでは、松本清張や水上勉の他にも、源氏鶏太、中村武志、邦光史郎らの小説についてその特性を上げながら、それぞれの作家像を表しています。この本を読みながら、大学時代に、それらの本に眼が届かなかった自分を思いました。 こにぎり 「なんだか、エロチックなの・・・」そうつぶやきながら、地鶏にナイフを入れる先生。初めて目にする光景に呆然としつつ、「あの・・・その鳥はなんていう鳥なんですか?」と自分。「銀河高原の地鶏」と先生。何週間前になるでしょうか。クリスマス前のとある日。大学で美学を教えていらっしゃるK先生のお宅にお邪魔させていただき、同級生や後輩らとささやかな宴会をひらいたのでした。先生の家までのおはなしは、前前前回のご報告に書きましたが、今日はそのつづきを少し。 1階にある先生の書斎で本を査定し、店がつぶれちゃうよ・・・とそのまま2階のリビングへ。テーブルには前菜が用意されてあり、それらをつまみながらとりあえず乾杯。
おととといの木曜日まで家にこもって卒論を書いていました。その間外部との接触を断ち、部屋では常に耳栓をしている状態でした。ひとり缶詰プレイとでも言いましょうか。そして、そんな息詰まる生活を陰で支えてくれたのが、みかんでした。外の空気を吸うためベランダへ出て、一息ついたところでダンボールのみかんを二、三個取って部屋に戻る。部屋でモソモソ食べた後、皮は机の上に棄てっぱなしで、さあもうひと踏ん張りと再び原稿用紙に向かう。そんな生活を何日か過ごしたある日、奇跡は起こりました。原稿がなかなか次へ進まず、不安にひぃひぃと打ちひしがれて布団の上ででんぐり返りをしていたその時です。棄てっぱなしだった机の上のみかんを手に取ると、なんと、机からまっすぐに皮が直立したのです。その立ちっぷりに神々しさすら覚え、すっかりMY太陽の塔と化したそのみかんの皮は、翌日に崩壊しましたが、ご利益もあって無事に提出することができました。迷惑を掛けたみなさん、ありがとうです。 今夜は往来座代表の家に泊まることになっています。本日留守にする代表に代わって自分が猫の世話をするためです。去年は二匹だったのが四匹に増え、すでに猫のほうが権威あるような雰囲気の代表宅ですが、新入りのねことは初対面なのでちょっと記念撮影。人の指を吸うのが好きだという「たま」。今日は朝の8時から一時間吸われました。 そして孤独なるハンター「もず」。朝の運動で元気に飛び跳ねる姿を捉えようとするも、あまりのジャンプ力に尻尾しか写らず。もういちどトライしてみます。しかし、夜帰ってきたら猫と遊び、朝起きたら猫と遊び・・・。全然疲れが休まらない。代表の疲れの三割は猫疲れであることをなんとなく察した今日この頃です。 こにぎり 今年最後のご報告だぞ、と勇んで家に帰ってきたものの、弟がインターネット上でなにやらオネーサンの話を熱心に聞いている。塾の勉強なのだそうだ。お願いします、五分だけ貸して下さい、と言い、ようやく取り掛かることができました。やばい、あと1分43秒だ。ということなので、ご報告の詳細は最終日に。言い訳ではありません(残り51秒)。 それでは、ひとまず うわ~、見るはずじゃなかったのに、「ガキの使い」を観てしまった。板尾創路のブラックジャックが、なんかあぶない人っぽい。おもしろかったけど。 年末年始はひとまず、卒論提出で家にこもる日々です。なので今年は父方の田舎の山梨には帰らず、実家で家族と過ごすことになりました。外ではディズニーランドの年越し花火がドコドコ鳴っています。記念に撮っときました。30日は今年最後の営業ということで、「大」掃除ではなく「中」掃除を行い、終わったのが8時半。その後同僚なつきの家にてささやかなお疲れ様会を開きました。話題はいろいろ、お店の昔話やなつきちゃんがはまっている音楽の話、のむみち農民論など、自分はお酒を飲みませんでしたが、皆はにやにやと飲んで楽しかったです。ふと気付くと、代表がこっそりと野坂昭如の肖像を飾っていました。自分は11時でお先に失礼する。 今年はお店にとっても変化のある一年だったと思います。自分がその場にいられたことは、とても幸運なことでした。 来年もまたお世話になります。 よいお年をお迎え下さい。来年もよろしくお願いいたします。古書往来座一同 21日の話。井の頭線のとある駅のホームに、午後6時過ぎに到着。改札口を出ると既に、大学で美学を教えていらっしゃるK先生(女性)と、美人女子大生のAさんが待っていた。「先生、お久しぶりです」と挨拶。美人女子大生のAさんは、初めて会うはずなのに、どこかで会った記憶がある。「初対面・・・じゃないですよね」。Aさん苦笑いをしつつ「ドイツ語の授業で・・・」。授業で一緒だ、それで思い出した「あっ、アサノさんだ!」「アサミです!」。「ひど~い」と先生。「ちがうんだ・・・いや、おれ、生まれてこの方美人の娘を3秒以上見つめたことなくてさ、わかんなかったの」。その時の会話を書いてみたけれど、最低だ。その後、他のメンバーも少しずつ集まってくる。間に合わない人は後で誘導することにして、駅を出発する。その日は、K先生のお宅で忘年会をひらく事になっていたのだ。駅から先生のお宅までは歩いて15分、走れば8分のところにある閑静な住宅街。途中でSEIYUに寄って、ビールの買出し。その間、美人女子大生のAさんに先ほどのお詫びを。そのついでに、ぴったりとくっついておしゃべり。 「手作りのシュークリームを持ってきたんです」「すご~い!シュークリームってどうやって作るの?」手順を説明してもらう。「途中でオーブン開けたらダメなんです」。なるほど。「たぶん、全く同じ作り方でいっても、違うものができると思う」と答える。最低だ。それから、今年一緒に卒業する予定のI君と話す。「卒論はどんなかんじ?」とI君。「うん、昨日書き始めたところ」「マジ!」「うん。一日5枚のペースでいけば、なんとか・・・」ならないと思う。駅からまっすぐ歩いて突き当りを*へ、¥目の角を?に曲りそのまま%に入って#をさわってから@の中を開けると、先生のお宅に着いた。一階が書斎と寝室。リビングや台所、お風呂などは二階に集中している。二階へ上がる前に、ちらっと書斎を覗かせていただくことに。本棚の一段に、ロジェ・カイヨワがずらりと揃う。そして無数の洋モノ画集。もし宅買いでお邪魔していたら、お店がつぶれてしまうようなラインナップだった。文学好きのI君「小説はないんですか?」と尋ねた。すると、「小説はこっちだから」と違う部屋に案内される。お店がもう一軒必要でしょう。(続く) こにぎり 「回避せざる遅延パートⅡ~運命の出会い~」。朝、あたふたと開店の準備を進めていた11時10分頃(開店は11時です)、不意に一台のワゴンカーが目の前に現れた。ふと運転席に目をやると、マコチだった。やばいと思った。車が止まり、ドアがゴロゴロと開きはじめた。けれど、気付かないそぶりを見せる事にした。そして数秒後、マコチと目が合った。ここは先手必勝「うわぁーどおしてぇ~」。苦笑するマコチ。そしてすかさず「なんでこんなに早いのぉ~、とほほ~ごめぇん」とその場の空気を濁しまくる。しかし次の瞬間、思わぬ光景に出くわした。なんと、かつての大学の友達とサークルの後輩が一緒に乗っているではないか。なんでも、昨日のとある飲み会で一緒になり、その後酔っ払って代表のお宅に泊めさせてもらったのだという。ちなみに、その友達とは数ヶ月ぶりの再会となる。成長した自分どころか、のこのこ遅れてパーマくるくるの自分を見られ、もう小芝居をうつ気がうせる。そして最後は、往来座代表。 「おはようございます」。この重み。しかし、代表の「ゆっくりやんな」の一言に救われる。恥ずかしいやら情けないやらで、友達と後輩とは、ほとんど顔を合わせられずに終わる。ふと気付くと、店内をひとりでぶつぶつ言いながら歩いている自分がいた。反省タイムだ。だけどそういうときに限って、全然違うことを考えてしまう。生まれて三ヶ月で故郷の徳島から東京に移ったこととか、4歳の時「起きなさい!」とおばあちゃんに思いっきり右腕を引っ張られて脱臼してしまったこととか、でも、起こってしまったことは受け入れるしかない。忘れずに、そのつど述懐していこう。オッパイ、オッパイ(リギニコ語でのドンマイ、ドンマイ)だ。いやはや、すみません。 お昼ごろ、外の雑誌ラックを整理していたら、どこからか「おはよう、おはよう」という声が聞こえてきた。傍を通りかかる間、その一言を何回も繰り返すので、またへんなひとが明治通りを歩いているよ、と怖くて後ろを振り向けなかった。そしたら、武藤さんだった。すみませんでした。そして武藤さんとは、夜、店を閉めているときにも、もういちど挨拶を交 わした。昼と夜、行きと帰りで挨拶を交わすなんて、きもちのいい偶然だなとおもった。あと、上のふたつの画像は、のむみちの消しゴムコレクションの中から選ばせてもらった。 たまには絵本を紹介してみたいと思い、一冊用意させて頂きました。1973年にハンブルグの出版社から出された、「ちいさな機関車のふしぎなお話(仮題) ペーター・ニックル/ビネッテ・シュローダー著」という絵本です。半年くらい前に、西荻窪の音羽館で購入しました。絵がすばらしいし、何も考えずに楽しめそうなので、この機会に訳してみようかなと思っています。やっぱり難しいので、ゆっくりといいかげんに進んでいきますので、ご報告とあわせて、気楽に楽しんで頂ければと思います。 それでは。 『Ra ta ta tam~ちいさな機関車のふしぎなお話~』「これ以上、機関車のおはなしはできないよ」と、ぼくはさけんだ。 「これ以上、知らないんだってば!」 「ううん、もっと話して!」と、子どもたちは声をあげた。「らたたたん、らたたたん、ぼくらは機関車が大好き」 「そうか、大好きか…」ぼくはにこりとわらった。だけど、そうこうしているうちに、マットホイス・ヴィンツィヒのおかしな物語が、ふいとあたまに浮かんできた。不思議な機関車のおはなしだ。それならば、と今までの経験上ぼくは心得ていた―らたたたん―子どもたちに話してあげなくちゃ、と―らたたたん―ぼくはさっそく始めることにした。 マットホイス・ヴィンツィヒは小柄な男の子だった。ほんのちょっぴりちいさかっただけで、なにも親指みたいにちいさかったわけじゃない。チビのムック(ヴィルハイム・ハウフの童話)よりはいくらか大きめだったが、まあ、ほとんど同じくらいの大きさだ。そしてかれは、まともなやつだったらきっと、なんだかおかしいなと思ってしまうほど、とにかく機関車が大好きだった。だけど連中は、あえてかれを笑いものにすることはなかった。なぜなら、マットホイス・ヴィンツィヒはとても、とても利口なやつだったんだ。(つづく) こにぎり 今日は番台で作業をしていたら「ハレルーヤ!ハレルーヤ!」と言いながら明治通りを歩く男の人がいた。お昼過ぎにNEGI様がご来店。お菓子を頂く。ほんとうに、いつもありがとうございます。お菓子の袋を頂いた時、帰ってきた親にお土産をもらう子どもの気分となりました。 NEGI様が店を出て行かれてからしばらくして、往来座の店員があるイベントのためぞくぞくと集まってくる。いつもの土っぽい(自然主義の)雰囲気はどこえやら、黒のコートを着てすっかりニューヨーカーの出来る女と化したのむみち、「表で、サンタが子どもを・・・」。その声に導かれて外へ出ると、なんと先週のパンダがサンタクロースにキャラチェンジしている。風船を持った小柄なサンタが子どもを追い掛け回していた。その場にいた阿部ちゃんが一言「なんだ、人間じゃん」と。サンタって何科?そして、店の中へ戻る。往来座代表の滅多に見られないスーツ姿を見た。店のジャンルで言うと、ノンフィクションの雰囲気だった。 朝、開店の準備をしている最中、雑誌ラックに並べられた雑誌を見て心揺らぐ。うちのお店って、こんな雑誌や、あんな雑誌も出していいんだと。ひとりでゆっくり見たい。ちょっと開店そっちのけであんなページやこんなページを見る。今日はただただ閉店後を楽しみとする。今日は一日掛けて閉店の準備をしたようなものだな、と思う。今日は買取りが多かった。久しぶりだったのでうれしい。店に入る前は、どうせ店にはあたらしく出す本ないし、それなら自宅の本を持っていこうと、ひーひー言いながら出勤したのだが。そんな日に限ってだ。結局今日の買取額を増やしているのは自分だということに気付いてショックを受ける。店に向かう途中、道の真ん中でユニクロの手提げが破けたときは、その場で売ろうかと考えた。 最近、西武池袋線の車掌さんで、独特の口調でアナウンスをするひとがいる。いちいち言葉に間があってもどかしい。「(プチン)次は・・・・・・えこた・・・えこた・・・お出口は・・・・・・右側です・・・(プツン)・・・・・・・・・(プチン)失礼し ました・・・・・・左側です(プツン)」うまくニュアンスが伝わらないのだが。アナウンスでその電車の車掌が誰か分かるなんて人は滅多にいないのでは。最近、地元の写真をアップしていなかったので、アップしてみました。(一番下の画像) こにぎり 「ぼくも、みかんたちも、嘘はつきません・・・」西武新宿線・航空公園駅前のスーパーの入り口に、みかん売りのお兄さんが立っていた。もっと聞いていたかったけど、授業に間に合わなくなるので、そのまま素通りして学校行きのバスに乗った。ところでぼくは、行きのバスに乗るときはいつも右側の席に座っている。「パンダ・・・」なつきちゃんのその一言に促されて外に出た。確かに、30メートル先にいた。相棒(人間)と一緒にがんばっていた。昔、友達がディズニーランドでバイトをしていた時、仕事に向かおうと外に出ると「チップアンドデール」の「デール」の方に肩を叩かれ、「今日も一日頑張ろうぜ・・・」と声を掛けれらた事があるという。でもあのパンダはまだしゃべらないと思う。明治通りにはまだゆめがある。 田中眞紀子の本が入った。外の均一棚へ。どこのポジションに入れようか少し迷ったけれど、最終的にハプスブルグ家に関する本の隣に入れた。 学校へ向かうバスの中で、ぼんやりとあたりの畑を見ているのが好きだ。いつも右側の席に座るのはそのためだ。収穫期を迎えた作物がいつ収穫されるのか、乗る度に気になる。畑を見ても何が植えられているのかよく分からないので、それはこちらで想像するしかない。区分けされた畑の中で、手前が大根、その隣には長葱、そして奥にはにんじんが植えられているのだろうと勝手に想像する。想いはやや大げさになりがちだけど、あの土の中のほとんどが、大根や長葱の白で占められているのだと思うとうれしくなる。あとにんじんも。冬空の下でも、土の中はあかるい。それから、授業を受けている最中、ちょっと気になることがあった。 「これは、いい曲をつくろうとかじゃなくて、ラルクから俺らへのクリスマスプレゼントだから」ラルクの新譜を手に、うれしそうに語る弟。家では、主にラルク(アン・シエル)、Xジャパン、ジャンヌ・ダルクの歌をひたすら歌う(裏声の吹雪)。「ふつうはさ、シングルって1000円とかじゃん。それがさ」と弟。それに対し、CDをぺたぺた触りつつ訪ねる母 「いくらしたの?」「2000円」。メリークリスマス。昨日、実家の近所で買い物を終えて帰るかと思った午後9時ごろ。花火の音がしたので、川まで自転車をこいだ。ディズニーランドの方角ではない、舞浜の民家のあたりからきれいな花火が上がった。冬でも花火がぴゅーぴゅーなのは、この辺りだけだろう。冬こそ花火。ビーチボーイズも、この季節が一番ナウい。 そして、学校へ行くのもあとほんの少しだ。その日の授業を終えて、航空公園駅にもどった。 「全部おいしいんです。お値段が、なんと、にぃきゅっぱ、にぃきゅっぱ」授業中ちょっと気になっていた事だった。 帰りのバスはもちろん、左側の席に座った。 こにぎり 昨日はブログのメンテナンスのため、ご報告が書けませんでした。代わりに、本日はこにぎりがご報告を担当させて頂きます。さっきまで書いていたご報告が全部消えてしまった。外では、鳥が鳴きそう。 だいせんじがのうあけつずき こにぎり < 前のページ次のページ >
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