のむみちが往く
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「早く昔になればいい」久世光彦
この本を読もうと思ったのは、「卑弥呼」がおもしろかったのと、しーちゃんという名前に魅かれたからです。しーちゃんは狂ってますが、いろっぽいのです。
これは、しーちゃんを巡る周りのオトコ共の恋物語。幻想的でエロチックな作品です。
私は実は幻想的な作品はあまり得意とするところではありません。
おそらく想像力が乏しいのでしょう。
ただね、この作品は色がきれいです。まこちが現在大活躍している映画のT監督なんかが映画化してみたら、素晴らしいモノになるんじゃないかしら。
久世光彦という作家は、テレビの演出もする人なので、作品もやはり、映像として浮かびやすいのかもしれません。この人の、あと「一九三四年--乱歩」は読んでみたいけれども、その他はしばらくはいいや、という感じ。解説は荒川洋治、よかったです。
by ouraiza | 2006-02-24 23:01 | ノミムメモ(土曜) | Comments(0)
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