明けましておめでとうございます。本年もなにとぞよろしくお願い致します。2007年が古書往来座にとって面白くて素敵な一年になるよう、私も微力ながらがんばりたいです(抱負)。
年明け初めての店番は長く冷たい雨に降り込められ、静かな店内となりました。そんな時の大量本拭き仕事。せっせと雑巾を動かしていると、ふと、気になることが。
「あれ、カッパブックスのカッパってこんなだっけ?」
なんだか私の記憶のものより、頭が大分爆発気味な気がします。〈右図1〉
ためしに近くにあった2000年度発行のものを見てみると
やはり。画像がボケてて申し訳ないのですが、上のよりも後ろにややよりかかり気味で、座っている「KOBUNSHA」と書かれた台も真直ぐです。そして何より頭のボリュームが抑えたものになっています。〈右図2〉
ネットで調べたところ、この光文社カッパ・ブックスは、第一次新書ブームのさなか、1954年 (昭和29)に創刊されたらしく、今回の「頭爆発版」カッパ・ブックスは昭和32年発行のものなので、多分創刊当時のデザインだと思われます。この後時代が下るうち徐々に今の形に変わっていったのでしょうか。
ちなみに右図1はカバーをとった表紙の紙の部分ですが、青い大きなカッパの背後にびっしり印刷されたのは、体育座りの「しょげガッパ」。
それから検印までカッパ!!
うーん昔の新書は芸が細かいですね。
なつき