ヤル気がまったく出ず。ぼうふらの日。
パソコンモニターを意味なくにらむ。クリックすらめんどくさい。
これではまずいので商品化が完了されている小山を配架。
保留山からウィンドウに一冊出す。
ラーメンアカシヤのWチャーシューで気合を入れて、大山の方向付けを終わらす。ペットボトルの箱約25個。
途中ひとりのお客様がずっと店内にいらっしゃることに気付く。3時間くらい。
極端に長い立ち読みなら御注進差し上げるのだが、1冊をじっと読むのではなく、くまなく本棚全体をご覧になっている。
かと思いきや、本棚の前で長い時間メモをなさっていたりする。これも本の内容を書き取りなさっているのなら御注進に及ぶところだが、視線とペンの動きを鑑みるに、そうでもなさそう。
他にお客様はほとんどいないので、本棚をふさいでいるというわけでもない。
お会計のとき、あのメモはなんなのでしょうと尋ねてみた。
「私の小説・・・」。
それ以上多くはお聞きせず、それが小説の着想なのか本文なのかはわからないが、とにかく店内で本棚を眺めながら執筆する人を初めて見た。
高梨豊写真集『東京人』
売切れ