2013/05/11    のむ
イタロ・カルヴィーノの本まとめて入荷いたしました!!
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♡今週のシネみち♡

今週は呑んでば〜っかり。映画館鑑賞1日だけ。しかもシネコン。ダメね!

1)◎1/2『L.A.ギャングストーリー』2013米(ルーベン・フライシャー監督 ライアン・ゴズリング ショーン・ペン エマ・ストーン ジョシュ・ブローリン)
2)◎◎『青春の夢いまいづこ』1932松竹(小津安二郎監督 飯田蝶子 江川宇礼雄 田中絹代 斎藤達雄 笠智衆 坂本武)
3)再◎1/2『母を恋はずや』1934松竹(小津安二郎監督 飯田蝶子 吉川満子 大日方伝 三井弘次)

1:WMC板橋 23:ノムズシアター(自宅)

『L.A.ギャングストーリー』
どうやら評価があまりよくないらしい、という心持ちで臨んだからか、結構楽しめてしまった。いいや、たぶん自分がバカなだけだ。確かに階段のシーンではちょっと期待してしまったし、ショーン・ペンとの対決なんかも若干拍子抜けではあったけれども。ライアン・ゴズリング、ね。『ドライヴ』の時もそうだったのだけど、観始めてすぐはそうでもないのよ、でも終わる頃にはすっかり虜。でもゴズリングってあんな声高かったか??脇のジョバンニ・リビシが嬉しかった。はみ出しものが団結して敵に向かう、でそこそこ成功するとあれば、別になんだっていいの。

『青春の夢いまいづこ』
先日の神保町シアターでの『愛よ人類とともにあれ』を観て、サイレント時代の蝶子がもっともっと観たくてたまらなくなり、ネットで鑑賞。蝶子が出ている小津の作品を少し調べるとですね、そりゃあ面白くない訳がなさそうなタイトルが結構ある(『おかめ』『肉体美』とか)のですが、如何せんフィルムが存在しない、という悲しさ。本作の蝶子は、斎藤達雄の母親役。情けない息子を持ち(本当に情けないの!)、そんな息子の仕事の世話をしてくれた宇礼雄社長にペコペコし、息子の嫁になるはずだったベーカリーの娘絹代が宇礼雄とくっつきそうだと知って項垂れ。情深い母親を熱演しております。実年齢35・・自分のイッコ下!!宇礼雄がよかったなあ。自信たっぷりなんだけど、茶目っ気があって、嫌味がなくて。絹代が大好きで、実は斎藤達雄と結婚の約束をしてると知らず、絹代をモノにするぞ宣言を友人達に。でも真相を知って絹代の気持ちを知ると潔く身を引く。自分の雇い主だから、と絹代を諦めようとする達雄に活を入れるんだ、と殴る(本当に殴りまくるの!)シーンは、宇礼雄の気持ちを考えると胸が痛む。エンディングも爽やか。電車の中から見える景色、どの辺なのかしらん?建物群とか、当時の貴重な映像かと思われる。小津、すばらし!

『母を恋はずや』
映活始めの頃に観て以来の再見。その頃は大日方伝のおの字もわかってなかった頃。今観ると見どころたくさん。蝶子は笠智衆や大日方伝が行く連れ込み宿の清掃婦。雑巾がけの迫真の演技!というのはさすがに大げさだけど、大日方伝に「(息子は)俺よりましだって云ふのかい?」と訊かれ「よけりやこんな事してやしませんよ」と答える諦めの微笑みの表情(といっても卑屈な諦めじゃなくそこには息子への愛がきちんと感じられる)が素晴らしい。でも背中はしっかり疲れている。蝶子37歳。50の草臥れた婆にしかみえない!ストーリーは、吉川満子とその2人の息子の物語。長男(大日方伝)が吉川満子の本当の子供ではないという事実を本人が知り、一悶着あって、でも最後はきちんとまた3人寄り添って生きて行くというもの。最初と最後の巻が欠落しているのがとても惜しい。吉川満子の母親役、清水宏監督作品同様、お手のものというところ。泣かせます。大日方伝の弟は三井弘次(秀男名義)。三井弘次、顔は若いとはいえ、あれですね、サイレントだと思わず立派におっさんになってからの三井弘次の声で台詞読んじゃったりして、どうにもこうにも変な感じ。先日神保町シアターで観た『令嬢と與太者』のときもそうだったのだけど。三井弘次、自分にとってはおじさんでしかない。。逆に笠智衆なんかはちゃんと若々しくてそれはそれとして楽しめるのですが。それにしたって大日方伝かっこいいわああ。。ちなみにショートパンツ姿のシーンで生脚拝めます♡

イタロ・ノムヴィーノ
by ouraiza | 2013-05-11 21:42 | ノミムメモ(土曜) | Comments(0)
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