あの
あの_f0035084_21375020.jpg『バンザイなこっちゃ!』岡林信康著 ゴマブックス (当たり前や)(ふざけてる場合か)(このバチあたりめ)(なにをひとりで陶酔しとるんじゃ)(えらいすんまへん)(ホンマかいな)というのはこの本の随所で見せる著者の著者自身に対する突込みのごく一部。岡林さんの歴史のうらには、文体、文脈に如実にあらわれている「自分への突っ込み」の激しさがトウトウと流れていたんだなあと思います。テンポ良く挟まれる自分への突っ込みに思わずププッと笑うのですが、ああ、これが岡林さんなんだな、と思わせる迫力があります。ライブでのカラッとした可笑しい喋りは、やはり深い内省による渇きによってユーモアにまで昇華されたものなのです。そのお喋りをずっと聞いていられるようなこの本、すごく愉しいです!ライブCD『狂い咲き』で喋りの途中歌われた、曲名の無いとても短い曲が大好きでぼくは時々ふと口ずさみます。これも自身への自虐的突込みでした。「♪飛べもしないのにニワトリが トサカの先まで赤くして 飛ぼう飛ぼうと悪あがき かわいらしいじゃありませんか♪」
せと
by ouraiza | 2006-04-23 21:39 | Comments(0)
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