3本目の甘い缶焼酎を片手にぶらぶら
ギャラリー三愚舎さんの前を通りかかると、ご主人大塚さんのお姿がちらっと見えた。そうだ、大塚さんの水彩画がたくさん使われている『東京人 増刊 豊島区を楽しむ本』を三愚舎さんでもお取り扱いになるとこの前おっしゃっていたな・・・と思い出した。外の看板をみると、大塚さんの水彩画ポストカードが付録について販売中とある。千円を財布から出してギャラリー内に入ると、大塚さんは御常連の方とお話し中。東京人ください。いいからいいからいいからいいからまあお座んなさい。ガラスのコップにウィスキーがどくどく注がれ、氷が一個ころんちゃぽん。繰り返されるどくどくちゃぽん。たしか、画集が安くなった、昔より大きな画集がほんと安くなった、安すぎる、なんてお話をしていた。その夜の他の記憶がほとんど無いのだ。そうだ自転車でこけた。東京人はまだ手もとに無い。
『岸田劉生画集』 1984初版 岩波書店
東京国立近代美術館監修
1万円 販売中