虫が苦手な方、申し訳ございません。
紙魚(しみ)という虫。5、6回見たことがあったが、これはとても小型なほう。動きが遅くて初めて撮影に成功した。
虫といえば、池袋西口に店があったころ、純白のごきぶりをみたことがある。あの時の恐怖と驚きによる興奮は忘れ難い。神聖だった。そのときの上司にそれを伝えるためだけに電話した。縁起がいいのかもしれません、と。後で調べると、脱皮して数分間、真っ白なのだそうだ。
『いっぴき狼』湯淺芳子 昭和41年初版 筑摩書房 函シミ
「墓地の散歩」所収
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「身辺随筆」内「墓地の散歩」約4P
「長年雑司ヶ谷墓地の下に住んで、散歩といえばほとんど墓地の中、近年はそれもきまって犬のおとも。(中略) わたくしが上の墓地へのぼっていく道は二つあって、(A)家の前を右にとってまっすぐ祭場前に出る坂をゆくか、(B)その坂下からななめ右についているもうひとつの坂道をのぼって墓地の南西隅に出るか、である。そして行きに(A)をゆけば、復路は(B)というわけである。」
「漱石はその文学も人柄も好きだけれど、あのドエライお墓の前に行くと、なんとしてもこれが漱石というひとの墓だとは思えないのである。漱石はふしあわせな人であった、という気がする。」
湯淺芳子(1896<M29>- 1990<H2>)
「あとがき」から「墓地の散歩」は昭和40年頃